| |
地方鉄道の実態がここまで追い込まれているとはという感じだが、廃止申し出があった日立電鉄に乗車した。
日立電鉄は常陸太田市の常北大田から日立市の鮎川までを結ぶ全長約18キロの私鉄である。
この路線の沿線には大甕(おおみか)などの比較的大きい駅や日立製作所といった大企業とその関連会社があり、地元の足としてもやり方によっては大きく見込める路線だと私は感じた。
日立市へは車で訪問したが、日立電鉄と並行する道路は夕方になると大渋滞でなかなか進まない。また路地裏へ入ると脇道をすり抜けようとする多数の車で冷や冷やものの運転であった。
大甕から乗車したが多数の高校生が電車から降りてきて、果たしてこれが廃止になる私鉄かと感じたが、常北大田から折り返し大甕に向かう列車はほぼ空気輸送で、時間帯的には18時過ぎであったものの厳しい経営を感じさせた。
車両については旧営団地下鉄(現東京メトロ)転用の車両が活躍している。車両はレッドカラーで外目から見ればきれいに見えるものの近付くとさびが激しく、車齢も厳しい。
このような状況下では廃止もやむ得ないかと思われるが、全体的な交通系譜で見ると、日立電鉄の可能性はやろうと思えばいくらでも状況は変わるのではと感じた。
渋滞問題は以前日立へ訪問した時にもあった。モータリゼーションは今に限った事ではないが、積極的なステーションアンドライド(これには自治体・企業・地域の協力が必要)、収益策の強化いかんでは利用者の増加もありうる。
モータリゼーションを促進させる大きな要素として、道路の整備のほかに車を核としたショッピングセンターの建設が大きく影響している。そんな状況下で交通政策を行う場合、鉄道・バス・タクシーといった広い視点で見た交通政策をすべきだが、最近の地方交通は余りにも短絡的に廃止申請がなされていないか?道路の整備などにやたら比重が置かれていないか?
この文章は次回放送と絡めて続きを書きます! |